徳島地方史研究会は、徳島に関する地域史研究に興味・関心を持つ者によって組織された在野の地域史研究団体です。
本会が「徳島史学研究会」として産声を上げたのは、1969年4月のことです。1972年に徳島地方史研究会と改称しましたが、その時の会告には、「徳島県という郷土に密着した地道で科学的な歴史学の研究を構築」するという研究会の目的が、高らかに歌い上げられています。発足以来50年。毎月の例会活動や史料調査などに取り組み、機関誌『史窓』を毎年、論集『阿波・歴史と民衆』を10年ごとに刊行するなど、研究活動を積み重ねてきました。また、1977年から公開研究大会を開催し、研究成果を地域社会に還元するなどの取り組みも続けています。なかでも、本研究会をはじめとする関係団体の運動結果、1990年に徳島県立文書館が設立されたことは、我々の大きな誇りです。
本会は、地方に拠点を置く小さな研究会ですが、徳島という地域にこだわり、徳島の歴史を研究することによって、そこに暮らしてきた人々の営みを掘り起こし、より豊かな地域史像を形作ることができたらと願っています。
より多くのみなさんの参加をお待ちしております。
徳島地方史研究会 代表 松下 師一